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6ページ目 ここって、どこ? |
・・・・・ ナイト、ちょっとだけ挑戦することにした。 余計にエルフの面倒な世界がわからなくなってきた。 このリネージュっていうゲーム、本当に怖いゲームだってことを知った俺は、 人と接することはなかった。 ただし、 「 どなたかスキンください 」だけは連呼し続けた。 町の中で、人の話を見るのは大切だと思ってきた今日この頃だ。 画面中の文字はできるだけ読むようにしている。 画面下のほうに文字が出てくるのは、うざい。 見ているとめまいするし、呑みすぎたときは吐き気がする。 俺こういうのだめ。 見てはいけない場所だ。 隠したいくらいだ。 まぁしかし、きょうも誰かが話しをしているよ。 俺、選ばれたナイトだからメンツっていうものがある。 俺は倉庫で出し入れをするふりをしながら、聞くことにしている。 ちょっと上のほうで、 「 ここどこですか 」 って、聞いているやつ発見。 ケケケ! こいつ、素人。 ここはリネージュっていうんだよ。 すると、となりにいた人が、 「 SKTです 」 エエエエエエエエエエエエエエエ!!!! なによそれ? 更に俺は話の続きを聞きたくなった。 上に行くとどうたら・・・こうたら・・・・ んで、どっちかに行くと、どうたら、こうたら・・・・ 「 でも、はじめは下のほうがいいよ 」 って、俺、正解。 俺、下ばっかり行ってるよ。 ・・・このリネージュっていうのが、下だけではないことを知った。 今までのように、その「 SKT? 」の下のほうで狩りをしていたとき、 俺は、腰を抜かすほどびっくりした。 俺と同じナイトが、右のほうから歩いてきたかと思った瞬間、 その後ろに、人の顔をしたヘビが追いかけてきたのだ。 これには、本当にびっくりした。 あまりもの恐ろしさに、声も出ない。 俺もいっしょになって逃げた。 でも俺のほうが少し遅い。 あぁあああ 喰われるぅうううう!! 前に歩いているナイトの方向が急に変わったとたん、 そのヘビ女は、俺から離れて最初のナイトのほうに向かっていった。 おれ、どうやら助かったらしいが、俺、もう勘弁。ここだめ。 このドジなナイト・・・ Matabei という名前だった。・・・と思う。 今にしてみれば、どこかで聞いたような名前だ。 |
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